オーストラリアへ旅行・留学・ワーキングホリデーを考えている方や、シドニーに来たばかりの方の中には、オパールカード(Opal Card)について最近初めて知った方も多いのではないでしょうか?
「オパールカードって一体何がどう便利なの?」
「オパールカードの買い方とかアプリの使い方が知りたい!」
聞き慣れないオパールカードについて、いろんな疑問を持っているかと思います。
シドニーの交通機関は複雑だと思われがちですが、オパールカードを使えば実はとっても簡単です!
今回は実際に利用している私が、オパールカードのメリット・買い方・使い方について解説していきます。
この記事でオパールカードについて理解し、ぜひお得なシドニーライフを満喫してください!
オパールカード(Opal card)とは?
オパールカードとは、シドニーとその周辺地域の電車・バス・フェリー・ライトレールで使える交通ICカードです。日本でいうSuicaやPASMO・ICOCAのようなもので、シドニーで公共交通機関を利用するのであれば、絶対に持っておくべき必須アイテムです!
ちなみにオーストラリアでは、州や地域によって使われている交通ICカードが異なります。シドニーが位置するニューサウスウェールズ州(シドニーなど)はこのオパールカード(Opal Card)。
ゴールドコーストやブリスベンが位置するクイーンズランド州ではこのゴーカード(Go Card)、ビクトリア州(メルボルンなど)はマイキー(myki)になります。
種類

オパールカードには4つの種類があり、それぞれ色が違います。
- 一般(Adult):黒
- 子供(Child/Youth):緑
- 学生(Concession):シルバー
- シニア(Senior/Pensioner):ゴールド
観光・ワーキングホリデー・語学留学の方は、基本的に一般用(黒)のオパールカードを購入することになります。
学生用(シルバー)の対象となるのは、正規の大学や公立の専門学校などに限られます。語学学校の場合は、基本的に対象になりません。
割引・メリット
では、オパールカードについて最も気になる、お得な割引・メリットをご紹介します!
オパールカードにはたくさんのメリットがありますが、重要度順に8つリストアップしました。
- オフピークでは通常よりも30%安くなる
- 1日の料金に上限がある
- 1週間の料金に上限がある
- 1週間(月〜日)のうちの、9回目の利用以降は運賃が半額に
- 別の交通機関の乗り換え(60分以内)は2ドル割引
- 60分以内の乗り降りはカウントされない
- アプリから残金確認が可能
- 自動チャージができる
①オフピークでは通常よりも30%安くなる
平日の午前7-9時と16-18:30以外の時間帯(オフピーク)の乗車は、通常の乗車料金の30%引きになります。
②1日の料金に上限がある
1日に掛かる上限料金が設定されているため、たくさん利用しても1日でその上限以上にお金が掛かることはありません。
大人の場合、月曜日〜土曜日は1日の上限が15.8ドル。
子供と学生場合は、その半分の7.9ドルです。
そして日曜日はなんと、大人も子供も上限が2.7ドルという安さ。日曜日に遠出するとすごくお得です!
③1週間の料金に上限がある
1日の料金上限と同様に、1週間(月〜日)の上限もあります。
大人の場合は、上限が63.2ドル。
子供と学生場合は、その半分の31.6ドルです。
④1週間のうちの、9回目の利用以降は運賃が半額に
1週間(月〜日曜日)のうちに8回オパールカードを利用して乗車すると、9回目以降は乗車料金が毎回半額になります。
⑤別の交通機関の乗り換え(60分以内)は2ドル割引
別の交通機関(電車・バス・フェリーなど)間で乗り換える場合、その乗り換えが1時間以内であれば、自動的に2ドル割引になります。
⑥60分以内の乗り降りはカウントされない
同じ種類の乗り物(電車から電車、バスからバスなど)の場合、途中下車してから次の乗車までを1時間以内に行えば、追加の料金がかかりません。
⑦アプリから残金確認が可能
オパールカードの専用アプリを使えば、常にスマートフォンのアプリからチャージの残高を確認することができます。
⑧自動チャージができる
オパールカード専用アプリにご自身のクレジットカード(VISAかMastercard)を登録すれば、残金が少なくなった時に自動でチャージする設定にできます。チャージ残高を気にせずに使えるので、長期の滞在者にとってはとても便利です。
オパールカードには、これだけ割引がある上に発行手数料も有効期限もありません。
たとえ短期の滞在であっても確実にお得なので、ぜひオパールカードを利用してみましょう!
オパールカードの購入方法
オパールカード買い方は、至ってかんたんです!
購入方法
オパールカードの購入方法は、以下の3つ。
- 販売店での購入
- ネットでの申し込み
- 電話での申し込み
しかし②と③の購入方法は、カードが郵送され時間が掛かるので、今回は最もかんたんな①のみを解説します。
オパールカードの購入は、ニュースエージェンシーと呼ばれる売店やコンビニ(シドニーにある全てのセブンイレブン)などで可能。
通常、駅の窓口では販売されていないのですが、シドニー国際空港駅にはオパールカードを購入できる窓口(下の写真)があります。

飛行機でシドニーへ入る方がほとんどだと思うので、ぜひこちらの窓口で購入してみてください。

チャージ
メリットでも書いたように、オパールカードの購入には手数料がかかりません。ただし、シドニー国際空港駅の窓口で購入する場合は、最低35ドルをチャージしなければいけません。
追加でチャージする際は、コンビニや駅にあるチャージ専用機で行うことができます。
*追加チャージは最小10ドルから

ちなみにオーストラリアやニュージーランドなどのイギリス英語では、チャージすることをtop up(トップアップ)と言うので、注意しましょう。
オパールカードの使い方
購入方法もさることながら、オパールカードは使い方も簡単です!
基本的には、日本でのSUICAやICOCAと同じようにタッチするだけ。このタッチすることを、乗車の場合はタップオン(Tap on)、下車の場合はタップオフ(Tap off)と呼びます。
電車の場合は改札を通るので忘れることはありませんが、バスなどでは乗る時と降りる時にタッチするのを忘れないようにしましょう!
タッチし忘れてしまった場合は、最大料金が勝手に差し引かれてしまいます。電車の場合は8.1ドル、フェリーの場合は7ドル。タッチしたと思っても機械が反応していないと、同様になるので注意しましょう。
また、オパールカードが日本のSUICAなどと異なる点として、チャージが無くなった場合でもマイナス状態で改札を通ることができます。そのマイナス分は、次回チャージしたタイミングで差し引かれます。
オパールカードアプリの使い方
オパールカードには、Opal Travelという専用のアプリがあります。この公式アプリを利用すると、さらに便利になるのでオススメです。
もちろん無料なので、ぜひダウンロードしてみてください。


オパールカードのアプリでは、基本的に4つのことができます。
- カード残高のチェック
- 利用履歴の確認
- クレジットカードでのチャージ
- 乗り換え案内としての利用
まずアプリを開くと、自分のオパールカード番号(16桁)とセキュリティコード(4桁)を登録します。これらの番号は、オパールカードの裏面下部に記載されているのでそこをチェック。
*下の写真の赤く塗った箇所に、番号が記載されています。

アプリ内ではこのような画面になり、残高などが表示されます。

そして、この中央右にある$マークを押すと、アプリ上でチャージできる画面に移動することができます。

チャージ金額を選択して、次の画面でクレジットカード情報を入力すればチャージ完了です。
アプリ上でチャージしてから、カードが実際にチャージを認識するまでに少しタイムラグがあります。早めにチャージするようにしましょう。
このカードの連携とは別に、アプリ上でアカウント登録(緑のREFISTERボタン)をすれば、クレジットカード情報などを保存することもできます。
このように公式アプリも使いこなして、ぜひもっと便利にオパールカードを利用してみてください!
まとめ
ではさいごに、もう一度ポイントをおさらいしてみます。
- シドニーとその周辺都市で使用できる
- オフピークには30%引きなど、割引が盛りだくさん
- 公式アプリを使うとさらに便利になる
皆さんもこのオパールカードを使い、ぜひ快適なシドニー滞在にしてください。
長文お読みいただきありがとうございました!