ワーホリ(ワーキングホリデー)に今後挑戦される方は、自分の英語力について不安を持っている方も多いのではないでしょうか?
「こんな英語力でワーホリに行っても大丈夫かな・・」
「でも、ワーホリ前に何を勉強したらいいのかわからない!!」
実際、私もはじめてオーストラリアへワーキングホリデーに行く前は、このような悩みを抱えていました。
そこで今回は実際の私の経験をもとに、「ワーホリ前に何を勉強すべきか」を解説し、「効果的な英語勉強法」をご紹介していきます。
ワーホリ前の英語の勉強で迷っているあなたにとって、この記事が道しるべとなること間違いなしです!
なぜワーホリ前に英語を勉強すべきか
そもそもなぜワーホリ前に勉強をしておくべきなのでしょうか?
オーストラリアとカナダの二カ国でワーキングホリデーを経験した私の実体験をもとに、事前に英語を勉強すべき3つの理由をサクッとご紹介します。
ワーホリ中にできることの幅が広がる

英語はただのコミュニケーションの道具ですが、その道具が使えないとワーホリ中にできることの幅が非常に狭くなってしまいます。
例えば、現地で外国人の友達を作って一緒にご飯やショッピングに行ったり、休みの日に旅行に行ったりする、なんてことも英語力が無いと難しいのです。
もし、ワーホリ中に日本人とだけ仲良くするのであれば、英語は一切必要ありません。しかし、ワーキングホリデーをするからには海外の友達と仲良くなりたい!という方は、出発前から英語の勉強を頑張っておくべきです。
ワーホリ先での時間がもったいない

ワーホリビザには英語力に関する審査がないので、実際英語を勉強せずにでも行くことができます。しかし、英語力0の状態で行ってしまうと、現地に着いてからが大変。
ワーホリ前に日本でできる基礎的な勉強を現地でする羽目になります。これは完全に現地での時間のムダ遣い。海外で過ごせる限られた時間を最大限活かすためには、日本でできることは日本で終えていくことが重要です。
英語の成長率が全然ちがう

また、英語がある程度身についた状態でワーホリをはじめるのと、0の状態ではじめるのとでは、ワーホリ中の英語の伸びが全然ちがいます。
たとえば、ある程度自信を持って英語を使える状態でワーホリをスタートすると、すぐにでもローカルの人たちと交流することができます。そのため、英語をさらに伸ばせる環境をどんどん作れるのです。
しかし、ワーホリ前に英語を勉強しないと、同じく英語が苦手な日本人の環境に入ることになります。そして、その環境が快適になり、そのまま英語が上達せずにワーホリを終えてしまうのです。
私はオーストラリアとカナダの二度のワーキングホリデーで、実際にこういった人を数え切れないほど見てきました。
もし英語を伸ばすことを重要視してないのであれば、全然それでも良いと思います。しかし、ワーキングホリデーを通して英語を身に付けたい場合は、事前に勉強するようにしましょう!
ワーホリ前に何を勉強すべきか
「ワーホリ前の勉強が重要ってわかったけど、じゃあ何をしたらいいの?」
そう思っている方も安心してください!
ワーホリ前に勉強すべきなのはこの4つ。
- 文法
- 単語
- リスニング
- スピーキング
文法
文法は英語を聞く・話す・読む・書く、すべての基礎となるもの。
英会話のフレーズを学ぶことも重要ですが、それだけでは「なぜこの順序でこのフレーズが成り立つのか」という、英語の本質がわからないままです。本質がわからないと、自分で文章を作ることができず、いつまで経っても話せないままになります。
マニアックに複雑な構文などを勉強する必要はありませんが、会話でよく使われる関係代名詞までくらいはワーホリ前の勉強で終わらせておきましょう。
単語
単語は、英会話やライティングの「引き出しを増やすため」に重要。
当たり前ですが、単語を知らないと理解できること・伝えられることの幅が圧倒的に狭くなります。まず、大前提として、知らない単語は聞き取れません。そのため、ボキャブラリーが無いと相手との会話の難易度が格段に上がります。
たとえば、こんなデートの誘いがあったとします。
Would you like to have dinner with me tonight?(今晩、一緒に夕食を食べませんか?)
でも、もし”dinner”と”tonight”という単語を知らないとしたら、以下のように穴埋めの文章としてしか理解できません。
Would you like to have ●● with me ●●?
この場合、”have”という単語が「食事をとる」か「持つ」どちらの意味になるのかも予想ができなくなってしまいます。
コミュニケーションを楽しく円滑にするために、日常的英単語の勉強は必須です。
リスニング
リスニングに関しては、日本でするのには実際限界があります。なので、これは慣れるだけでOK!
オーストラリアへワーホリに行く場合は、オーストラリア人の英語に。
カナダへ行く場合は、カナダ人の英語に。
できるだけ、自分がワーホリをする国の英語に慣れておくようにしましょう。もちろん完璧に聴き取ることは無理なので、英語を聞く際の心の準備をするというくらいで大丈夫です。
スピーキング
これもリスニングと同じく、「英語を話す体験」をするだけで大丈夫です!日本にいる間からスピーキング能力を実際に高めよう、と力まなくても良いのです。
実際に英語を話してみて「私って全然英語喋れない!」と気付くことが大切。その悔しさや焦りを日本にいる間から持つことで、モチベーションにも繋がります。
また意外ですが、海外で外国人と英語を話すより、日本にいる外国人と話す方が簡単。日本在住の外国人の方が、日本人の英語レベルに慣れている、かつ日本語が少しできるケースが多いからです。そういった外国人と交流することで、スピーキングにも慣れていきましょう。
ワーホリ前のおすすめ英語勉強法7選
次は、私の実体験に基づいたおすすめ勉強法を7つご紹介します!
“ザ・勉強” って感じじゃないものも多いので、ぜひ気軽に試してみてください。
1. 参考書で英文法の大枠をつかむ
文法はただの「ルール」なので、参考書で学ぶのが最適。どの参考書を使ってもそれほど違いはありませんし、自分の英語力や性格によってもベストな参考書は変わってきます。実際に本屋で手に取ったり、Amazonのレビューを見るなどして選ぶようにしましょう。
とはいえ、どれか一つ挙げるとすれば「キク英文法」が入門書としてオススメ。網羅的に英文法全体をさらっと知ることができます。
キク英文法を使った学習法は、英語学習動画で有名なATSUさんも解説してるので参考にしてみてください。
しかし、ワーホリ前に英文法を完全にマスターしなければいけない、という訳ではありません。英文法であっても、実践を通してこそ身に付くものだからです。先ほども言ったように、英文法は英語の「ルール」。
たとえば、サッカーのルールを完璧に知っていたとしても、上手にプレーすることはできませんよね。
ルールをまず理解(英文法の勉強)
→ルールに沿ってプレイ(学んだ英文法を実際の会話で使う)
→実践を通してさらに深くルールを知る(状況に応じた英文法の使い方を実体験から身に付ける)
というように、参考書はあくまで最初の浅く幅広い知識のためだけでOK。
サッカーで「手を使ったらダメ」というルールを知っていると、実際の試合でハンドがあった時に、すんなり「なぜそれがダメなのか」を理解することができます。
このように、英文法も「知識」と「実践」を繰り返すことで、身についていくのです。
2. 日常的な単語をセルフテストしてみる

単語の勉強は、単語帳をやり込むという方法もありますが、実際に使えないと意味がありません。特にワーホリでは、まず生活するのに英語が必須。
まずは、「今自分が考えていること」「自分がしようとしている行動」を英語にする練習をしてみましょう。
たとえば朝起きて歯を磨くなら、
“I just woke up.”(私はたった今起きました。)
“I’m gonna brush my teeth”(今から歯を磨きます。)
“Where is the toothpaste?”(歯磨き粉はどこ?)
というように、今の状況や感情を英語で言うことができるかセルフテストするのです。
これを繰り返すことで、「あれ、歯磨き粉って英語でなんて言うんだろう?」「歯を磨く時は、wash? brush?」など、自分が知らない日常単語が明らかになっていきます。
3. スキマ時間にアプリで勉強

仕事や学校で忙しい人は、通勤・通学中のスキマ時間を使って勉強するのもオススメ。最近は、スマホで使える英語勉強アプリがたくさんあります。
超ビギナーレベルの方でも単語・文法・リスニングなどを学ぶことができる「Duolingo」や、日常英会話〜ビジネス英会話をストーリーに沿って勉強できる「スタディサプリENGLISH」が代表的。
良質な学習アプリは有料のものが多いです。そのため、無料トライアルなどを利用して自分に合うものを探し、最適なアプリを見つけたら自己投資だと思って購入するのが良いと思います。
4. 疲れた時はYoutube

実際、仕事でクタクタだから平日は勉強する気になれない、、
そんな時は必殺Youtube動画!ベッドに寝転びながらでも、歩いてる時に聞き流すだけでもOKです。
Youtubeでの勉強法は、2パターンあります。
- 英語について解説している日本語の動画を見る
- 海外のドラマや外国人Youtuberの英語動画を見る
最初まったく英語ができない時は①を見ると、英語に対する理解が深まって良いです。英会話フレーズ・英文法・発音・勉強法など様々なトピックをわかりやすく説明した動画がたくさんあります。
私のオススメは、「バイリンガール英会話」と「Hapa英会話」です。どちらのチャンネルも、ネイティブの視点からわかりやすく英語について解説してくれます。
このような日本語での解説動画に慣れてきたら、実際にワーホリ先の国で流行っているYoutuberや番組を見てみましょう。内容がほとんど理解できなくても、その国特有の発音やカルチャーを感じることができます。
また、自分の趣味と関連する動画を英語で見るのも、長続きしやすいのでオススメです。
5. オンライン英会話でスピーキングに慣れる

実践的な英語のスピーキングに慣れるためには、Skypeなどでのオンライン英会話が効果的です。1時間のレッスンが5000〜15000円ほどの英会話スクールに比べて、オンライン英会話は圧倒的に安く月額6000円(1レッスン25分が150円)ほど。
中でも私のオススメは、「DMM英会話」と「ネイティブキャンプ」です。色んな国の先生から英語を学びたい場合は、90カ国以上の先生が在籍するDMM英会話。できるだけ回数を多くレッスンを受けたい方は、なんと回数無制限でレッスンを受けられるネイティブキャンプが良いでしょう。
初心者の方で、もっとガッツリ英会話を身に付けたいという方は、バイリンガルコーチ(日本人)が基礎から指導してくれる「LOBi」というサービスもオススメです。無料体験レッスンもあるので、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
6. 外国人と実際に交流してみる

「パソコンでの英会話よりも、もっとリアルなコミュニケーションがいい!」
そんな方は、実際に生のコミュニケーションに挑戦してみましょう!外国人が集まるバーに行くのもよし、外国人との交流パーティに参加するもよし、自分にあった方法で交流をしてみましょう。
7. マンツーマン授業から始める2カ国留学

最後の勉強法は、もはや日本から飛び出してしまう方法です!
2カ国留学とは、ワーキングホリデーに行く人や欧米留学に行く人にも近年人気の留学スタイル。ネイティブの国に行く前に、フィリピンなどで事前に留学をするというものです。
私も実際、オーストラリアへ行く前にフィリピンで3ヶ月ほど留学をしていたのですが、すごく効果的でした!
フィリピン留学はほとんどの場合、授業料・食費・滞在費すべて込で約15万円/月ほどと格安。しかも先生と生徒が1対1のマンツーマン授業が基本なので、初心者でも安心です。
フィリピンで英会話の基礎と自信をつけてからワーホリに挑むのは、特に英語や海外初心者の方におすすめの方法です!
勉強よりも大切なワーホリ中の心構え
具体的な勉強法をご紹介しましたが、最後にワーホリ中に最も大切となるマインドセット(心構え)をご紹介します。
私もワーホリ前にある程度勉強してから行ったのですが、この心構えを忘れていたため、つまづいた経験があります。
失敗を恐れない
たくさん勉強をしてからワーホリに行っても、最初から英語を上手に話すことはできません。なので、ワーホリ中にネイティブや他の外国人と話す際は「失敗」を恐れないようにしましょう。
できるだけたくさん失敗をして、その失敗から学ぶ。このような意識でワーキングホリデーにのぞむことで、気が楽になり早く英語が上達します。
失敗して当たり前なので、恥ずかしがらずに自分からどんどんコミュニケーションを取っていきましょう!
英語力=自分の価値じゃない
ワーホリしたての頃は特に、自分より英語が流暢な日本人に目がいきがち。そうゆう人を見ると、「なんで自分はこんなに英語ができないんだ。。」と情けなくなってしまいます。
でも、そこで自信を失わないようにして下さい。
英語力=自分の価値ではありません。自分のキャラクターや笑顔を活かして、積極的に外国人と絡んでいきましょう。そうすると後から絶対に英語力が付いてきます!
まとめ
最後にもう一度、ポイントをおさらいしてみましょう!
- 英語を使ってワーホリ経験を最大化するためには事前の勉強が大切
- ワーホリ前は、文法・単語・リスニング・スピーキングを勉強すべし
- 7つのおすすめ勉強法の中から、自分に合った方法をトライしよう
- 勉強しても完璧にはならないので、ワーホリ中は失敗を恐れず積極的に
ワーホリ前に基礎英語を身につけて、現地ではワクワクする経験にたくさん挑戦してみましょう!
長文お読みいただきありがとうございました。